Graviness Blog

算数・数学・科学・電脳・雑記・アホの順の密度で記事が構成されます。
<< June 2019 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >> ブログランキング・にほんブログ村へ
 
RECOMMEND
ビッグバン宇宙論 (上)
ビッグバン宇宙論 (上) (JUGEMレビュー »)
サイモン・シン, 青木 薫
RECENT COMMENT
  • 元利均等返済の計算式の導出
    優乃 (06/04)
  • 元利均等返済の計算式の導出
    yasu (06/04)
  • 元利均等返済の計算式の導出
    優乃 (05/31)
  • 元利均等返済の計算式の導出
    優乃 (05/31)
  • 元利均等返済の計算式の導出
    yasu (05/28)
  • 豊臣秀吉と曾呂利新左衛門から学ぶ数列の和
    優乃 (07/12)
  • 【誰か解いて】漸化式 a_(n+1) = f(n) * a_n ^ g(n) + h(n) の一般項
    優乃 (02/18)
  • 【誰か解いて】漸化式 a_(n+1) = f(n) * a_n ^ g(n) + h(n) の一般項
    S.S.+ (02/16)
  • 豊臣秀吉と曾呂利新左衛門から学ぶ数列の和
    坂井昭 (03/19)
  • d/dx(x↑↑n): 高さが定数のテトレーションの微分 - 数学的帰納法を用いる方法
    (09/30)
RECENT TRACKBACK
MOBILE
qrcode
PROFILE
無料ブログ作成サービス JUGEM
 
元金均等返済の計算式の導出

※本記事は、数学は好きですが算数とお金の計算は苦手な著者(優乃)が道楽で書いています。作成には慎重を期しておりますが、演算結果を保証するものではありません。

元金均等返済とは、毎回の返済額が元金を均等割にした額と利息の合計となる利息の算出方式をいう。

元利均等返済と比べて、利息の合計金額が少なくなる(らしい)。ただし、当初の返済額が大きく、収入がよくなければ借り難いという特徴もある(らしい)。

本記事では借入金、利率、返済回数に対して、元金均等返済に関する計算式を導出する。

JUGEMテーマ:経済全般

前回記事(元利均等返済の計算式の導出)のおさらいになるが、一般的に借入金(元金)を円、利率を; 回目の返済額を円とすると残元金について以下が成り立つ。

  • 1回目の返済後の残元金:
  • 2回目の返済後の残元金:
  • 3回目の返済後の残元金:
  • (i-1)回目の返済後の残元金:
  • i回目の返済後の残元金:
  • (i+1)回目の返済後の残元金:

即ち、(次の元金) = (元金) + (利子) − (返済額) であり、ここでは元金に利子が繰り込まれ次の利子が決まることが言いたい(単利と複利)。

例えば、借入金額を3000万円(= a0)、利率を0.5%(= r)とし、1回目で110万円(= x1)、2回目で120万円(= x2)、3回目で130万円(= x3)、4回目で140万円(= x4)返済した場合の残元金a1,2,3,4は以下となる。

  • 1回目の返済後の残元金: a1 = 30,000,000 + 30,000,000 × 0.005 - 1,100,000 = 29,050,000円
  • 2回目の返済後の残元金: a2 = 29,050,000 + 29,050,000 × 0.005 - 1,200,000 = 27,995,250円
  • 3回目の返済後の残元金: a3 = 27,995,250 + 27,995,250 × 0.005 - 1,300,000 = 26,835,226円; ※小数点以下切捨て
  • 4回目の返済後の残元金: a4 = 26,835,226 + 26,835,226 × 0.005 - 1,400,000 = 25,569,402円; ※小数点以下切捨て

※複利の影響により、総支払額500万円(110+120+130+140)に対し、実際に減る元金は約443万円となる。

さて、元金均等返済とはその名の通り毎回の返済額に元金を等分したものを含む。さらにそのときの利子も含む。つまり、(毎回の返済額) = (元金を等分したもの) + (利子) であり、下式が成り立つ。

… (1)

上式に代入して、返済後の残元金について下式が成り立つ。

ゆえに

ただし、記号の意味は以下とする。

: 返済回数
: 返済した回数; 1以上n以下の自然数
: 回返済後の残元金
: 借入金額

これは初項をとする階差数列の形なので解けて

を改めて、と置き換えて整理すると

… (2)

ただし、記号の意味は以下とする。

: 回返済後の残元金
: 借入金額
: 返済した回数; 1以上の自然数
: 返済回数

元金均等返済におけるi回返済後の残元金借入金額 ×(1 − i ÷ 返済回数

例: 借入金額100万円、利率年15.0%、返済期間2年(各月返済)の場合、11回返済した時点での残元金は?
11回返済後の残元金1,000,000 × (1 − 11 ÷ (2 × 12))
  = 1000000 × (1 − 11 ÷ 24)
  ≒ 1000000 × (1 − 0.45833333333)
  ≒ 541666円
  ※利率には、月利(年利 ÷ 12)を用いた。   ※小数点以下は切り捨て。

以降で各回の返済額を算出する。とし、(1)式に(2)式を代入して

整理して

… (3)

ただし、記号の意味は以下とする。

: 回目の返済額
: 借入金額
: 返済回数
: 返済額を求める回; 以上以下の自然数
: 利率;

元金均等返済におけるi回目の返済額借入金額 ÷ 返済回数 ×(1 +(返済回数i + 1)× 利率

例: 借入金1000万円、利率年5.0%、返済期間20年の場合の最初(1回目)の返済額は?
元金均等返済における1回目の返済額10,000,000 ÷ 20 × (1 + (201 + 1) × (5.0 ÷ 100))
  = 10000000 ÷ 20 × (1 + 20 × 0.05)
  = 10000000 ÷ 20 × (1 + 1)
  = 10000000 ÷ 20 × 2
  = 1,000,000円

以上から、支払利息の合計金額が算出できる。(支払利息の合計金額) = (各回の返済額の合計) − (借入金額) なので

ゆえに

整理して

ただし、記号の意味は以下とする。

: 支払利息の合計金額
: 借入金額
: 利率;
: 返済回数

元金均等返済における支払利息の合計金額借入金額 × 利率 ×(返済回数 + 1)÷ 2
※上式は小数点以下のお金の扱いを考慮していないため実際と異なります。

例: 借入金1000万円、利率年3.0%、返済期間20年(月返済)の場合の支払利息の合計金額は?
支払利息の合計金額10,000,000 × (3.0 ÷ 100 ÷ 12) × ((20 × 12) + 1) ÷ 2
= 10000000 × 0.0025 × (240 + 1) ÷ 2
= 3,012,500円
※利率には、月利(年利 ÷ 12)を用いた。

元金均等返済における毎月返済するときの支払利息の合計金額の簡易シミュレーションはこちら

さらに、借入可能金額を算出する。元金均等返済の場合、返済額が毎回変動する。返済額が最大となる回は(3)式より1回目()なので、借入可能金額は初回の返済額に依存する。(3)式のを代入して

これを解いて

ただし、記号の意味は以下とする。

: 借入可能金額
: 初回返済額; 元金均等返済方式では、この返済額を超えることはないことが重要
: 利率;
: 返済回数

元金均等返済における借入可能金額初回返済額 ÷(1 ÷ 返済回数利率

例: 初年度返済額120万円、利率年0.5%、返済期間30年の場合の借入可能金額は?
元金均等返済における借入可能金額1,200,000 ÷ (1 ÷ 30 + (0.5 ÷ 100))
1,000,000 ÷ (0.5 + 0.15)
= 31,304,347
≒ 3千万

元金均等返済における毎月返済するときの借入可能金額の簡易シミュレーションはこちら

元金均等返済における毎年返済するときの借入可能金額の簡易シミュレーションはこちら

【電卓の使い方1】

前回記事に関しての電卓の使い方だが、以下の計算を一般の電卓でどう入力するかについて

1.0536

これは累乗の計算であり、意味は「1.05を36回掛ける」である。関数電卓であれば、以下のように計算できるから問題ない。

[1][・][0][5][x^y][3][6][=]

一般の電卓の場合、単純に1.05を36回掛けてたら面倒臭過ぎる(ちなみに打鍵回数は180回)。それ以上に途中で間違ったときのショックはでかい。この場合、以下のように電卓で入力できる。

[1][・][0][5][×][=][=] …(35回)… [=]

入力回数は40回。これでも面倒なので、36 = 6 * 6であることに注目して以下のように変形する。

1.0536 = (1.056)6

そして、以下のように入力する。

[1][・][0][5][×][=][=][=][=][=][×][=][=][=][=][=]

この場合、入力回数は16回で済む。

【電卓の使い方2】

以下の計算を一般の電卓でどう入力するかについて

1.05-6

上記と違うのは指数6の前にマイナスがついていること。意味は「1.05の逆数を6回掛ける」であるが、これは以下のように変形できる。

1.05-6 = (1 / 1.05)6

(1 / 1.05)の結果を6回掛けろ、となるので電卓では以下のように入力する。

[1][÷][1][・][0][5][×][=][=][=][=][=]

もしくはマニアックに以下のように入力しても正解。

[1][・][0][5][×][=][=][=][=][=][÷][=][=]

【余談】

豆知識だが、Googleの検索フィールドに “1.05^(-6)” と入力してもよい。

【参考】

【関連記事】

コメント
コメントする









 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://blog.graviness.com/trackback/718354
 

(C) 2019 ブログ JUGEM Some Rights Reserved.